町中の映画館の前。アニメ映画を見に入ろうとしている子供たちの前に、失楽パンピーが現れ、「アニメ映画なんか見ているとオタクになってしまうぞー」と脅かす。
そこに颯爽と現れた5人の戦士、そう、彼らこそが、怨念戦隊ルサンチマンだ!
1ヶ月前。それぞれの分野でしのぎを削っていた5人のオタクたちの前に、Dr.ニーチェと名乗る謎の男が現れる。彼はこう語った。
「今、この地球のオタクたちが、一般人にされようとしている。」
敵の名はパンピー帝国。大帝コムーロに率いられた恐ろしい集団だ。ニーチェは5人のオタク魂を見抜き、オタクを守る怨念の戦士、ルサンチマンへとスカウトしにきたのだ。
車を武器にナンパを繰り返すドライブパンピーの魔の手に、弥生がかかってしまった。武は弥生を救うべく、ドライブパンピーとのレース勝負に挑む。
人気アイドルのサイン会に出掛けた涼太だったが、様子がおかしい。客が妙に静かだし、いつも熱狂的な親衛隊の姿も見えない。おかしいと思って客席を抜け出し、楽屋へ忍び込んだ涼太は、そこで、ステージにいるはずのアイドルが縛られているのを発見する。そのとき、ステージの偽物は客を催眠術で洗脳しようとしていた!
町にラッパーパンピーが現れ、人々を踊らせる。ルサンチマンは現場に急行して戦うが、前日徹夜でギャルゲーをやっていたマックは戦闘中に眠ってしまい、不覚を取る。それが原因で涼太とマックは殴り合いの喧嘩になるが、やがて和解する。それを物陰で見ていた弥生は「いいわねぇ、男同士の友情って…」とひとり同人誌のネタを考えるのだった。
猪四郎が町で出会った老人は、怪獣映画の着ぐるみ師だった。ハリウッドのCG技術のせいで自分の仕事がなくなってしまったと嘆く老人のために、猪四郎は映画を撮ろうと決意するのだった。
即売会が間近に迫ったある日、突然印刷所がパンピー帝国に乗っ取られてしまう。このままでは新刊が落ちてしまう! 締め切りに追われている弥生を残し、ルサンチマン4人はキームタック将軍が罠を張って待ち受ける印刷所へと向かうのだった。
Dr.ニーチェから謎の小袋80袋が届く。Dr.の真意をはかりかねるルサンチマンたち。その時、町に巨大パンピー怪人が現れた。駆けつけるルサンチマンだが、全く歯が立たない。その時、謎の小袋から飛び出してきた部品が合体し、巨大ロボへと変形した! これこそ怨念の巨神、ツァラトゥストラロボだ!
マックの部屋でゲームをしていると、隣の部屋からあえぎ声が聞こえてきた。聞けば女と同棲しているという。ルサンチマンの怨念がスパークした!
鴨川のカップルを等間隔に整理しようとする鴨川等間隔パンピーとの死闘。なお、この話は放映時緊急ニュースのためラストシーンのみ放映された。謎の回として話題を呼んだ。
春、新人勧誘の季節。5人はそれぞれ所属しているサークルの新歓活動にいそしんでいたが、なぜか新人がまったく入ってこない。パンピー帝国の手先、サークルパンピーがオタクたちを強引に一般サークルに入れていたのだ。
カラオケにやってきた武は、歌本を見て驚く。「アニソンがない?」あわてて部屋を飛び出すと、その隣の部屋ではカラオケパンピーがナンパをしていた。
パンピー帝国の下級戦闘員ダンサーパンピーが幹部のアムラーと恋に落ちた。結婚を認めてもらうため、単身ルサンチマンに挑むダンサーパンピー。健闘するが、とうとう力尽き倒れようとしたとき、アムラーが現れる。アムラーの口から真実を知ったルサンチマンは、「結婚する奴等は追わない。それが死ね死ね団の掟だ。」と言い残し、去っていった。
コムーロ大帝がパンピー魔界より呼び寄せた魔族、ゴーゴン大公がオタクたちを次々と合同コンパに誘い出し洗脳していく。
新幹部、親衛隊長カハラーに連れられてやって来たブルセラパンピーが、ルサンチマンに襲いかかる。倒そうとするルサンチマンだったが、不意にDr.ニーチェから撤退命令が出る。不満顔でニーチェに詰め寄るマックと猪四郎だったが、「彼女はたまごっちから生まれた怪人ではなく、悪の科学者ミヤダイ博士によって改造された女子高生だ」というニーチェの説明に納得し、彼女の体に埋め込まれた「交際回路」を外す作戦を考える。
一方、涼太はカハラーの顔を見てショックを受ける。それは、死んだはずのかつての恋人、アリサの顔だった。
雑誌を立ち読みしようと本屋に出掛けた武は、すべての本にビニールがかけられているのに気付いて仰天する。オタクに経済的打撃を与えようとするパンピー帝国の陰謀だ!
涼太は町で見かけた、アイドルとツーショットが取れるプリクラに心奪われ、つい利用してしまう。だが、それは実はプリクラパンピーの化けたプリクラだったのだ! 涼太はフレームに取り込まれ、シールにされてしまった!
ミヤダイ博士は、初代ブルセラパンピーの反省から、今度はどうしようもないすれっからしの女子高生を改造し、ブルセラパンピー2世とする。ルサンチマンはその強力なパワーに苦戦するが、正体が救う価値もないバカ女だと分かったので、遠慮なしにツァラトゥストラロボで叩き潰す。
武たちの通う大学に留学生がやってきた。それは、ルサンチマンの秘密を探るために人間界にやってきたキームタック将軍だった。武たちと知り合い、学園生活を通して、オタクの心を知り、揺れ動くキームタック。
だがその時、大学に前期試験パンピーが襲ってくる。変身するルサンチマンの意外な正体に驚くキームタック。だが、自分がいまさら戦いを止めるわけには行かない。キームタックは、自らの正体を明かし、正々堂々とルサンチマンに勝負を挑む。
戦いの中、カハラーが隙をついて背後からルサンチマンを倒そうとする。それにいち早く気付いたキームタックは、自らの命を投げ出してルサンチマンをかばった。ルサンチマンは怒りの怨念パワーでカハラーを撃退する。
なお、ラストシーン、夕陽の海岸をバックに武が男泣きに泣くシーンはルサンチマン屈指の名場面と評価も高い。
武の両親が下宿にやってきた。「大学生にもなってアニメオタクなんてやっていたら仕送りなしだ」という両親に、必死に自分がルサンチアニメであることを隠そうとする武。だが、そのとき町にもののけパンピーがあらわれ…。
夏休みに海水浴にきたルサンチマンは、サーフパンピーを引き連れて休暇で海に来ていたカハラー新鋭隊長と鉢合わせになる。戦いの中で、涼太はカハラーを追い詰めるが、どうしても止めを刺すことができず、結局逃がしてしまう。4人の訝しげな視線の中、1人唇を噛む涼太。一方、カハラーも敵であるルサンチアイドルに対する不思議な感情に戸惑いを感じはじめていた…。
パンピー帝国系の都議がコミックマーケットの開催中止を求める法案を議会に提出した。オタクの心の支えであるコミケを守るため、5人は都議会で熱弁をふるう。変身後のルサンチマンもパンピー怪人も登場しない異色の回。
5人はニーチェから、年2回だけ目覚める伝説の戦士、ルサンチコミケの話を聞かされる。だが、カタログチェックと原稿書きで忙しい5人は聞いていなかった。一方、法案を否決されたコムーロ大帝は実力でコミケの中止を目論む。会場に仕掛けられたオタク殲滅爆弾。ルサンチマン達は一計を案じ、会場にたむろする徹夜組を脅迫し、自らの命をかけて爆弾を探させることにする。
東京ビッグサイトを破壊しようとするパンピー帝国と、それを阻止しようとするルサンチマンの死闘は続いていた。そんな中、有明の海からついに目覚めるルサンチコミケ。まわりが固唾を飲んで見守る中、彼の取った行動は…?
戦いの中で記憶を取り戻したカハラーは大帝に捨てられてしまう。帝国を追われる身となったカハラーは涼太の元を頼ってくるが、他の4人は「斬ってしまえ」と息巻く。1人孤立した涼太、カハラーを守ることを誓うが、大帝の追っ手は2人に容赦なく迫ってきた…。
迫り来る追っ手と戦いながら、逃避行を続ける涼太とカハラー。だが、戦いの中で負った傷は次第に2人を追い詰めていった。一方、4人はDr.ニーチェの喝によって始めて涼太の真意を知り、救援に向かうが、一足遅く、駆け付けたルサンチマンの目の前で、ルサンチアイドルは凶弾に倒れるのだった。
号泣するカハラーの腕の中で、涼太は「怨念よりも女を取った俺に、ルサンチマンたる資格はない。報いだよ…だが、悔いはない…」と言い残し、静かに息を引き取った…。
総集編。傷心のまま地方巡りに旅立つアリサの回想という形で。
涼太の親友、野村祐樹。Dr.ニーチェからルサンチマンの素質ありと見込まれ、スカウトしにいく4人だが、涼太の死でルサンチマンに不信感を抱く涼太はけんもほろろ。だが、チャイドルたちを次々に襲う連ドラパンピーの暴行を見るに見かね、ルサンチチャイドルとして戦う決意をする。頼もしい新たな仲間と、固い握手を交わすルサンチマンだった。
町を破壊する偽のルサンチマン。疑いをかけられ、追い詰められるルサンチマンたち。怒りに燃えて、汚名を晴らそうとするが…?
町にパンピー怪人が現れたが、マックが下宿におらず、捕まらない。自分でパソコンを持っていないマックは、パソコンを持っている友人の下宿に押し掛けて、徹夜でエロゲーをやっていたのだ。やむなく4人で戦うルサンチマンだが…?
普段あまり運動しないオタクたちは、運動会が近づいて憂鬱な顔。そこへアスリートパンピーが現れ、「きみたちの足を早くしてやろう」と甘い言葉で陸上部に入部させようとする。
かつて敗れ去ったカラオケパンピーが、家庭用カラオケパンピーへとパワーアップし、今度は家に女の子を連れ込もうとする。そこをたまたま見付けた武は、なぜか歌合戦で勝負することになった。
2度に渡って破れたミヤダイ博士は、さらにパワーアップさせたメカブルセラパンピーでルサンチマンに挑む。メカブルセラパンピーは圧倒的なパワーでルサンチマンを蹴散らすが、見た目がメカで、可愛くないので援助交際ができなかった。ルサンチマンは「放っておいても問題ない」という結論に達し、呆然とするミヤダイ博士うぃ無視して去っていった。
学園祭だというのに、ルサンチマンたちのサークルに人が来ない。怪しいと思って調べてみると、ミヤダイ博士が乗り込んできて、講演会を行っているという。そちらに人が集まっているのだ。ルサンチマン変身! 講演会を潰せ!
気楽な大学生という身分がオタクの温床だと考えたミヤダイは、彼らを卒業、就職させて有無を言わせずパンピーにしてしまおうとする。突然増えた単位に大喜びして、思わず会社訪問などに出掛けてしまった武たちだったが、仕事のキツさに辟易し、逆に公務員になる決心を固めるのだった。
スキー合宿に来たルサンチマン達と、スノボパンピーとの戦い。
クリスマスイヴの夜、ルサンチマンが四条河原町に繰り出し、いちゃつくカップルたちに無差別に襲いかかる。
冬コミ会場で、マックは大好きなキャラのコスプレをした女の子と知り合いになった。大喜びのマックだったが、彼女は実はパンピー帝国のコスプレパンピーだった。すっかり油断したマックは危うく寝首をかかれそうになったが、間一髪ルサンチコミケに救われる。感謝するルサンチマンに、新刊を抱えた手を軽く振って、再び有明の海に消えるルサンチコミケだった。
実はパンピーだったDr.ニーチェ。真実を知り、ショックを受ける5人の前からニーチェは姿を消す。途方に暮れる5人。一方、度重なる部下の失敗に業を煮やしたコムーロ大帝は、ついに自ら軍団を率いて侵攻を開始した。
世界中で同時にパンピー帝国の侵略が始まった。ルサンチマンは必死に戦うが、全ての侵略を食い止めることは到底出来そうにない。このまま地球はパンピーの世界になってしまうのか? だが、その時心強い援軍が現れた。戦いの中で友情を育んだ世界中のオタクたちが一大連合を組んで立ち上がってくれたのだ!
厳しい戦いの末、ついにツァラトゥストラロボの永劫回帰斬りが大帝の駆るavexレイバーを切り裂く。逃げ帰るコムーロは、しかしその帰途でミヤダイに刺されてしまう。暴走し、すべてを破壊せんとするミヤダイ。満身創痍のルサンチマン、最後の戦いが今始まる。
大ピンチのルサンチマンを救ったのは、姿を消していたDr.ニーチェだった。ニーチェはアリサとともに地方を回り、パンピー帝国の反ミヤダイ派をまとめていたのだ。地球の危機に、オタクとパンピーが手を組む。そして、全ての人々の希望をこめたデュオニソス剣が、ミヤダイを消滅させる。
夕陽の海岸。佇む5人とニーチェ。
「どうしても行くのですか、ニーチェ?」
「うむ。やはり私はパンピーだからな。同じ場所には居られない。だが…」
「だが、ともに生きていくことはできる。そうですよね?」
微笑んで去っていくニーチェ。彼の姿が消えたとき、5人の腕のルサンチブレスも消えていった。
「怨念が…解放されたんだ…」
「ルサンチマンも、解散ね…」
そして、5人はまた、それぞれの場所へ帰っていくのだった。(終)
by 倉田 彩志<kurata@hauN.org>